【2025年から義務化】省エネ基準適合住宅とは?認定基準や調べ方・補助金を解説
2026/05/03
「省エネ基準適合住宅は2025年から義務化されています」
住宅会社との打ち合わせでそう言われても、正直ピンと来ない…という方は多いのではないでしょうか。ZEHや長期優良住宅など似た言葉も多く、「結局どこまで対応すればいいの?」と不安になりますよね。
実は、省エネ基準適合住宅はこれからの家づくりにおける最低限のスタートライン。本記事では、その基準内容や調べ方、補助金・減税の考え方まで、初めての方にも分かりやすく解説します。
省エネ基準適合住宅とは?
省エネ基準適合住宅とは、国が定めた「省エネルギー基準」を満たした住宅のことです。
簡単に言うと、冷暖房に使うエネルギーをできるだけ抑え、快適に暮らせる性能を備えた家を指します。
具体的には、断熱性能を高めて外気の影響を受けにくくしたり、設備のエネルギー消費量を一定以下に抑えることが求められます。これにより、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保ちやすくなり、光熱費の削減にもつながります。
2025年からは新築住宅の“最低基準”として義務化され、これからの家づくりでは欠かせない前提条件となっています。
2025年4月からは全住宅に省エネ基準適合が義務化
2025年4月以降に着工する新築住宅は、原則としてすべて省エネ基準への適合が義務となりました。これまで省エネ性能は「努力目標」や「選択肢のひとつ」として扱われることもありましたが、現在は家を建てるうえで避けて通れない前提条件です。
この義務化により、建築確認の段階で省エネ基準を満たしているかどうかがチェックされ、基準に適合していなければ着工できません。つまり、知らないまま家づくりを進めると、後から設計変更や追加費用が発生する可能性もあるということです。
また重要なのは、「義務化=十分に快適な家」ではない点です。省エネ基準はあくまで最低限のラインであり、暮らしやすさや光熱費、将来の資産価値まで保証するものではありません。どの程度の性能を目指すのかは、これから家を建てる人自身が判断する必要があります。だからこそ、義務化された今こそ、省エネ基準の内容を正しく理解し、自分たちに合った家づくりを考えることが重要なのです。
リフォームにも省エネ基準適合が義務付けられた
省エネ基準への適合は、新築住宅だけの話ではありません。2025年4月以降は、一定規模以上のリフォームや増改築においても、省エネ基準への配慮が求められるようになりました。
たとえば、間取りを大きく変更するリノベーションや、外壁・屋根を全面的に改修する工事などでは、断熱性能の確保が重要なポイントになります。
これは、単に「省エネにしましょう」という話ではなく、将来その住まいが評価され続けるかどうかに関わる重要な変化です。省エネ性能が不足している住宅は、法改正や光熱費高騰の影響を受けやすく、売却や住み替えの際に追加の改修費用が前提になることもあります。
一方、基準を満たした住まいは、維持費が抑えやすく、将来的にも選ばれやすい住宅となり、結果として資産価値が大きく下がりにくい家につながります。
2030年からはZEH水準が新築住宅の基準になる
さらに先を見据えると、2030年には新築住宅の省エネ性能がZEH水準まで引き上げられる方針が示されています。
ZEHとは、高い断熱性能と省エネ設備により、年間のエネルギー消費量を大幅に抑えた住宅のことです。
つまり、現在の省エネ基準は「最低限」であり、数年後にはそれよりも高い性能が当たり前になる可能性が高いということです。
今の基準ぎりぎりで建ててしまうと、将来「性能が足りない家」になってしまう恐れもあります。だからこそ、目先の義務化だけで判断するのではなく、将来の基準を見据えた余裕のある性能設計が、後悔しない家づくりにつながるのです。
省エネ基準適合住宅の認定基準
省エネ基準適合住宅として認められるためには、大きく分けて「断熱性能」と「一次エネルギー消費量」という2つの基準を満たす必要があります。どちらか一方だけが優れていても不十分で、両方をクリアしてはじめて省エネ基準に適合した住宅と判断されます。
まず一つ目が断熱性能です。これは、外気の暑さや寒さがどれだけ室内に伝わりにくいかを示す指標で、主に壁・屋根・床・窓などの性能が関係します。断熱性能が高い住宅は、夏は外の熱が入りにくく、冬は室内の暖かさが逃げにくいため、冷暖房に頼りすぎずに快適な室温を保ちやすくなります。結果として、部屋ごとの温度差が少なくなり、住み心地の良さや健康面の安心にもつながります。
二つ目が一次エネルギー消費量です。これは、住宅で使われるエネルギー量をトータルで評価する考え方で、冷暖房、給湯、換気、照明などの設備がどれだけ効率よくエネルギーを使っているかがポイントになります。高効率な設備を採用することで、同じ暮らし方でもエネルギー消費を抑えることができ、光熱費の削減にも直結します。
ここで注意したいのは、「設備を良くすれば断熱はそこそこでいい」「断熱が高ければ設備は最低限でいい」という考え方では、省エネ基準を正しく満たせないという点です。
断熱性能と設備性能はセットで考えることが重要で、どちらかに偏ると、快適性やコスト面で無理が生じることもあります。省エネ基準適合住宅とは、この2つのバランスが取れた住まいだといえるでしょう。
断熱性能等級4以上
省エネ基準適合住宅では、断熱性能等級4以上を満たすことが求められます。断熱性能等級とは、住宅の断熱性を段階的に示した指標で、等級が高いほど外気の影響を受けにくい住宅であることを意味します。等級4は、これまでの日本の住宅における最低限の基準とされてきましたが、2025年以降は新築住宅における必須条件となりました。
断熱性能等級4以上の住宅では、夏の強い日差しや冬の冷え込みを室内に伝えにくくなり、冷暖房効率が向上します。その結果、エアコンに頼りすぎることなく快適な室温を保ちやすく、光熱費の抑制にもつながります。
また、部屋ごとの温度差が小さくなることで、ヒートショックなどの健康リスクを軽減できる点も大きなメリットです。
一次エネルギー消費量等級4以上
省エネ基準適合住宅では、断熱性能だけでなく、一次エネルギー消費量等級4以上であることも求められます。
一次エネルギー消費量とは、冷暖房・給湯・換気・照明など、住宅で使われるエネルギーを合計して評価したものです。等級4以上という基準は、国が定める標準的な住宅と比べて、エネルギー消費量が一定割合以下に抑えられていることを意味します。
この基準を満たすためには、高効率なエアコンや給湯器、LED照明など、省エネ性能の高い設備を適切に組み合わせることが重要です。ただし、設備だけに頼った省エネ設計では、将来的な設備更新時にコストがかさむこともあります。
断熱性能と合わせて計画することで、設備に過度な負担をかけず、光熱費を抑えながら安定した快適性を保てる住まいになります。
省エネ基準適合住宅には審査が必要
省エネ基準適合住宅は、設計上の性能が基準を満たしていれば自動的に認められるわけではありません。実際には、第三者機関による審査を受け、正式に適合していることを確認する手続きが必要になります。これは、建築確認のプロセスの中で行われ、図面や計算書をもとに、省エネ基準に適合しているかどうかがチェックされます。
具体的には、断熱性能や一次エネルギー消費量について、国が定めた計算方法に沿って数値を算出し、その結果を申請書類として提出します。審査では、使用する断熱材や窓の性能、設備の仕様などが細かく確認されるため、設計段階から省エネ基準を意識した計画が欠かせません。着工直前になって慌てて対応しようとすると、設計変更やコスト増につながるケースもあります。
このように、省エネ基準適合は「後から考えればいいもの」ではなく、家づくりの初期段階から組み込むべき重要な工程です。
ケイムプランでは、設計の初期段階から省エネ基準を見据え、性能・コスト・暮らしやすさのバランスを大切にした家づくりを行っています。そのため、審査を見越した無理のない計画が立てやすく、結果としてスムーズに省エネ基準への適合をクリアし、納得のいく住まいづくりにつなげることができます。
申請に必要な書類
省エネ基準適合住宅の審査を受けるためには、いくつかの書類を提出する必要があります。といっても、施主様が自身で細かな書類を用意するケースはほとんどなく、基本的には設計者や工務店が作成・手配します。
主な内容としては、建物の間取りや仕様が分かる設計図書、省エネ性能を数値で示す計算書、使用する断熱材や窓、設備機器の仕様書などです。
これらの書類は、単に集めればよいものではなく、設計内容と整合性が取れていることが重要になります。図面と仕様が一致していなかったり、計算条件に漏れがあると、再提出や修正が必要になることもあります。そのため、省エネ基準への対応に慣れた住宅会社に依頼することで申請手続きの負担や手戻りを減らし、スムーズな家づくりにつなげることができます。
申請の流れ
省エネ基準適合住宅の申請は、家づくりの途中で単独に行うものではなく、設計から着工までの流れの中に組み込まれた工程です。
まず、プランや仕様がある程度固まった段階で、断熱性能や一次エネルギー消費量の計算を行い、省エネ基準を満たしているかを確認します。その結果をもとに、必要な図面や計算書を整え、建築確認申請とあわせて第三者機関へ提出します。
審査では、設計内容が基準に適合しているかが書類上で確認され、問題がなければ適合が認められます。もし指摘事項が出た場合でも、設計段階でしっかり計画されていれば、軽微な修正で対応できることがほとんどです。
こうした流れをスムーズに進めるためにも、省エネ基準を前提とした設計・申請に慣れた工務店と進めることが、安心できる家づくりにつながります。
自宅が省エネ基準適合住宅かの調べ方と証明
自宅が省エネ基準適合住宅かどうかを確認するには、省エネ性能を証明する書類があるかどうかが一つの判断材料になります。新築時に省エネ基準への適合審査を受けていれば、「省エネ基準適合判定通知書」や「建築確認関係書類」、住宅性能評価書などが残っている場合があります。まずは、契約書類や引き渡し時の書類一式を確認してみるとよいでしょう。
一方で、これから新築を検討している方にとっては、この「証明書が残る」という点も重要なポイントです。省エネ基準への申請をきちんと行えば、第三者機関による評価を受けた証明が形として残ります。これは、将来リフォームや売却を検討する際に、住宅の性能を客観的に説明できる材料になります。単に「省エネに配慮した家」ではなく、「基準を満たしていると証明できる家」であることが、これからの家づくりでは大きな価値を持つのです。
住宅性能評価書
住宅性能評価書とは、住宅の性能を第三者機関が客観的に評価し、数値や等級で示した書類です。断熱性能や一次エネルギー消費量についても評価項目があり、省エネ基準に適合しているかどうかを確認する際の有力な資料になります。
この評価書があれば、「省エネ基準を満たしている住宅である」ことを、専門知識がない人にも分かりやすく説明できます。そのため、将来リフォームや売却を検討する場面でも、住宅の性能を客観的に伝えられる点が大きなメリットです。新築時に性能評価を取得しておくことは、今後の暮らしの安心だけでなく、住まいの価値を守ることにもつながります。
BELS評価書
BELS評価書とは、住宅の省エネ性能を星の数や数値で分かりやすく表示した評価書です。正式には「建築物省エネルギー性能表示制度」と呼ばれ、断熱性能や一次エネルギー消費量をもとに、住宅の省エネレベルが客観的に示されます。
BELS評価書の特徴は、省エネ性能に特化している点です。そのため、省エネ基準適合住宅かどうかを確認したい場合にも有効で、補助金や住宅ローン減税の要件確認に使われることもあります。新築時に取得しておけば、省エネ性能を第三者が評価した証明として残り、将来の住み替えや売却の際にも安心材料になります。
省エネ基準適合住宅とほかの省エネ住宅の違い
家づくりの情報収集を進めていくと、「省エネ基準適合住宅」のほかに、ZEH(ゼッチ)や長期優良住宅といった言葉を目にする機会が増えてきます。いずれも省エネや性能の良い家というイメージがありますが、実は目的や位置づけがそれぞれ異なる住宅制度です。ここを整理して理解しておくことで、自分たちに合った家づくりを選びやすくなります。
まず、省エネ基準適合住宅は、2025年から義務化された新築住宅の最低限の基準です。断熱性能と一次エネルギー消費量の2つについて、国が定めたラインをクリアしているかどうかが判断基準になります。いわば「スタートライン」であり、これを満たしていない住宅は、現在の制度上、新築として建てることができません。
一方、ZEHは省エネ基準よりもさらに高い性能を目指した住宅です。高断熱・高効率設備に加え、太陽光発電などの創エネ設備を組み合わせ、年間のエネルギー消費量を実質ゼロに近づける考え方が特徴です。その分、初期費用は上がりやすいものの、光熱費削減や補助金の対象になりやすいといったメリットがあります。省エネ基準適合住宅が「最低限」だとすれば、ZEHは「一歩先を行く選択肢」といえるでしょう。
また、長期優良住宅は、省エネ性能だけでなく、耐震性・劣化対策・維持管理のしやすさなど、住宅を長く良好な状態で使い続けるための基準を総合的に評価する制度です。省エネ性能についても一定以上の水準が求められますが、目的は「エネルギー」だけに限られていません。長く住み続けられること、将来世代まで価値を引き継げることを重視した考え方です。
このように、省エネ基準適合住宅は「必須条件」、ZEHは「より高い省エネ性」、長期優良住宅は「長く安心して住み続けるための総合性能」と、それぞれ役割が異なります。大切なのは、どれが正解かを一律に決めることではなく、自分たちがどんな暮らしをしたいのか、将来まで見据えてどこに価値を置くのかを考えることです。その判断の土台として、まず省エネ基準適合住宅の位置づけを正しく理解しておくことが、後悔しない家づくりにつながります。
ZEH住宅
ZEH(ゼッチ)住宅とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、高い断熱性能と省エネ設備、さらに太陽光発電などの創エネを組み合わせることで、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロに近づける住宅を指します。省エネ基準適合住宅が“最低限クリアすべき基準”であるのに対し、ZEH住宅はその基準を大きく上回る性能を前提とした、より先進的な省エネ住宅です。
ZEH住宅のメリットは、光熱費を大きく抑えられる点にあります。断熱性が高いため冷暖房効率が良く、太陽光発電によってエネルギーを自給できるため、エネルギー価格の変動にも左右されにくい暮らしが期待できます。また、国の方針として普及が進められてきた背景から、補助金制度の対象になりやすい点も特徴です。
一方で、太陽光発電設備などの導入により、初期費用が高くなりやすいという側面もあります。そのため、「とにかく最高性能を目指す」よりも、予算や敷地条件、暮らし方に合っているかを見極めることが重要です。省エネ基準適合住宅を土台にしながら、どこまで性能を高めるかを検討する延長線上に、ZEH住宅という選択肢があると考えると分かりやすいでしょう。
GX志向型住宅
GX志向型住宅とは、国が進める「GX(グリーントランスフォーメーション)」の考え方を住宅分野に取り入れた住まいで、省エネ性能の向上に加え、再生可能エネルギーの活用や脱炭素への貢献を強く意識した住宅を指します。位置づけとしては、省エネ基準適合住宅やZEHよりも、さらに将来を見据えた考え方といえるでしょう。
ZEH住宅が「エネルギー収支をゼロに近づける」ことを目的としているのに対し、GX志向型住宅は、社会全体の脱炭素にどう貢献するかという視点が加わっている点が特徴です。高い断熱性能や省エネ設備を前提としつつ、太陽光発電や蓄電池、将来的なエネルギー活用まで見据えた設計が求められます。
ただし、GX志向型住宅は現時点では明確な全国統一基準として整理されているわけではなく、考え方や方向性を示す意味合いが強い段階です。そのため、「今すぐ必ず選ぶべき住宅タイプ」というよりも、これからの家づくりが向かう方向性を知るためのキーワードとして捉えると分かりやすいでしょう。省エネ基準適合住宅を土台に、将来のエネルギーや暮らし方まで視野に入れた家づくりを考える際のヒントになる考え方です。
長期優良住宅
長期優良住宅とは、長く安心して住み続けられることを目的に、国が認定する住宅制度です。省エネ性能も評価項目の一つですが、それだけでなく、耐震性や劣化対策、維持管理のしやすさなど、住宅の総合的な性能が求められます。いわば、「エネルギー効率」だけでなく、「建物そのものの寿命や価値」を重視した考え方です。
省エネ基準適合住宅が最低限の必須条件であり、ZEHが省エネ性能を大きく高めた住宅であるのに対し、長期優良住宅は長く使い続けるための安心設計が特徴です。将来のメンテナンス計画まで含めて認定されるため、適切に手入れをしながら住み続ける前提の住宅と言えます。
また、長期優良住宅は、税制優遇や住宅ローン減税などの面で有利になるケースが多く、将来売却や相続を考えた際にも、住宅の性能を客観的に示しやすいというメリットがあります。省エネ基準を土台としつつ、「この家に長く住み続けたい」「将来まで価値を残したい」と考える方にとって、有力な選択肢の一つとなる住宅です。
低炭素住宅
低炭素住宅とは、二酸化炭素(CO₂)の排出を抑えることを目的に認定される住宅です。高い断熱性能や省エネ設備の採用に加え、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用、節水設備の導入など、環境負荷を総合的に低減する工夫が求められます。
位置づけとしては、省エネ基準適合住宅よりも高い性能が前提となり、考え方はZEHやGX志向型住宅に近いものがあります。ただし、低炭素住宅は「エネルギー収支」よりも、CO₂排出量の削減そのものに重きを置いている点が特徴です。そのため、設計内容や設備の選択肢がある程度限定されるケースもあります。
また、低炭素住宅は認定を受けることで税制優遇を受けられる場合があり、環境意識の高い家づくりをしたい方にとっては魅力的な制度です。一方で、現在の家づくりではZEHや長期優良住宅のほうが選ばれるケースも多く、必ずしもすべての人に向いた制度ではありません。省エネ基準適合住宅を土台にしながら、どこまで環境性能を高めたいかを考える中で、選択肢の一つとして理解しておくとよいでしょう。
LCCM住宅
LCCM住宅とは、「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅」の略で、建設から居住、解体までの住宅の一生を通じて排出されるCO₂を、全体としてマイナスにすることを目指す住宅です。断熱性能や省エネ設備によって暮らしの中のエネルギー消費を抑えるだけでなく、太陽光発電などによってエネルギーを創り出し、建設時に発生するCO₂まで含めて評価する点が大きな特徴です。
省エネ基準適合住宅が「最低限の基準」、ZEHが「暮らしの中のエネルギー収支」に注目しているのに対し、LCCM住宅は住宅の一生を通した環境負荷を考える、最も広い視点を持った考え方と言えます。その分、設計や設備の自由度、コスト面でのハードルは高く、現時点では一般的な住宅というより、先進的な取り組みとして位置づけられています。
LCCM住宅は「今すぐ誰もが選ぶべき住宅」ではありませんが、これからの住宅が目指す方向性を示す存在です。省エネ基準適合住宅を土台に、将来の環境やエネルギー問題まで見据えた家づくりを考えるうえで、知っておきたいキーワードの一つといえるでしょう。
スマートハウス
スマートハウスとは、ITやIoT技術を活用して、住宅設備やエネルギーを賢く管理する住まいのことを指します。HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を使い、電気の使用量を「見える化」したり、エアコンや照明を自動制御したりすることで、快適性と省エネを両立させるのが特徴です。
ここで注意したいのは、スマートハウスは住宅の性能基準そのものを示す制度ではないという点です。省エネ基準適合住宅やZEH、長期優良住宅のように「この基準を満たせば認定される」という明確な性能要件があるわけではありません。あくまで、省エネ性能の高い住宅に、便利で効率的な管理システムを組み合わせた考え方です。
そのため、断熱性能が低い住宅にスマート設備だけを導入しても、十分な省エネ効果は期待できません。まずは住宅そのものの性能を高めることが前提であり、そのうえでスマートハウスの仕組みを取り入れることで、エネルギーを無駄なく使い、より快適な暮らしを実現できます。省エネ基準適合住宅を土台にしたプラスαの選択肢として理解すると分かりやすいでしょう。
住宅ローン減税は省エネ基準適合住宅であることが条件に
住宅ローン減税を受けるためには、住宅が一定の性能基準を満たしていることが条件となり、現在は省エネ基準適合住宅であることが事実上の前提になっています。以前のように「新築であれば一律に対象」という制度ではなくなり、住宅の性能によって減税を受けられるかどうか、また控除額にも差が出る仕組みへと変わっています。
これは、国が今後の家づくりにおいて、省エネ性能を重視していることの表れでもあります。もし省エネ基準を満たしていない住宅を選んでしまうと、住宅ローン減税の対象外となり、結果的に数十万円〜百万円単位での差が生じる可能性もあります。
そのため、住宅の価格だけでなく、「減税を含めたトータルコスト」で考えることが重要です。省エネ基準適合住宅を選ぶことは、光熱費を抑えるだけでなく、税制面でも家計を支えてくれる選択肢といえるでしょう。
省エネ基準適合住宅に活用できる補助金
省エネ基準適合住宅を選ぶメリットは、住宅ローン減税だけではありません。国はこれまで、省エネ性能の高い住宅の普及を目的として、さまざまな補助金制度を実施してきました。制度の名称や内容は年度ごとに変わりますが、断熱性能の向上や高効率設備の導入を条件に、一定額の補助が受けられる仕組みが多く見られます。
2026年現在、すべての補助金制度が確定しているわけではありませんが、国の基本方針として「省エネ住宅を増やす流れ」は変わっていません。そのため、省エネ基準適合住宅や、さらに高性能な住宅を対象とした補助制度が、今後も形を変えて実施される可能性は十分に考えられます。
重要なのは、「今この補助金が使えるか」だけで判断しないことです。あらかじめ補助対象になりやすい住宅性能を確保しておけば、制度が発表されたタイミングで柔軟に活用でき、結果として家づくり全体のコストを抑えやすくなります。補助金は一時的な制度ですが、住宅性能は長く残るもの。最新の政府発表をこまめにチェックしながら、賢く備えておくことが大切です。
ZEH補助金
ZEH補助金は、これまで高い省エネ性能と太陽光発電などの創エネ設備を備えたZEH住宅を対象に実施されてきた代表的な補助制度です。過去には、一定の性能要件を満たすことで数十万円規模の補助が受けられる年もあり、家づくりの初期費用を抑える手段として注目されてきました。
2026年現在、ZEH補助金については年度ごとの予算や制度設計が調整段階にあるケースも多く、必ずしも継続が確定しているわけではありません。ただし、国としてZEH水準の住宅普及を進めてきた流れは変わっておらず、今後も名称や条件を変えながら、同様の補助制度が実施される可能性は十分に考えられます。
そのため、補助金の有無だけでZEHを判断するのではなく、補助対象になりやすい性能水準を確保しておくことが重要です。省エネ基準適合住宅を土台に、ZEH水準まで視野に入れた設計をしておけば、将来制度が再開・新設された際にも柔軟に対応でき、結果としてコスト面でのメリットを得やすくなります。最新情報は政府発表をこまめに確認しながら進めることが大切です。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、省エネ性能の高い住宅取得を支援することを目的として実施されてきた国の補助制度です。過去には、省エネ基準適合住宅やZEH水準住宅、長期優良住宅など、一定以上の性能を満たす住宅を対象に補助金が交付されていました。
2026年現在、この事業については年度ごとの予算や制度設計が見直される段階にあり、すべての内容が確定しているわけではありません。ただし、省エネ性能の高い住宅を普及させたいという国の基本方針は変わっておらず、今後も名称や条件を変えながら、同様の趣旨の支援制度が実施される可能性は十分に考えられます。
そのため、「今この制度が使えるかどうか」だけで判断するのではなく、補助対象になりやすい住宅性能をあらかじめ確保しておくことが重要です。省エネ基準適合住宅をベースに、ZEH水準や長期優良住宅も視野に入れた家づくりをしておけば、制度が発表されたタイミングで柔軟に対応しやすくなります。最新の政府発表をこまめに確認しながら計画を進めることが、賢い家づくりにつながります。
まとめ
省エネ基準適合住宅は、2025年から義務化された最低限の基準であり、これからの家づくりでは避けて通れない前提条件です。しかし、基準を満たすだけで本当に満足できる住まいになるかどうかは、設計や考え方次第といえるでしょう。
光熱費や快適性、将来の資産価値まで見据えるなら、省エネ基準を土台に「自分たちに合った性能」を考えることが大切です。
ケイムプランでは、制度や補助金に振り回されることなく、暮らしやすさとコストのバランスを重視した家づくりをご提案しています。後悔のない住まいづくりのために、まずは気軽にご相談ください。
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