2022年KM PLANが伝えたいこと

2021/12/28

　2021年も残り4日、営業日も残すところ3日となりました。今冬は一宮市でも大雪の警報と寒い冬が予想されています。

　おはようございます。こんにちは。こんばんは。愛知県一宮市の工務店KM PLAN-ケイムプラン-代表の堀野です。

　お休みと言ってもすんなりお休みとはなかなか行かず、経理の仕事などやるべきことは、まだまだありなかなかOFFとはいきませんが、そこは日頃から接するお客様、業者さんなどの楽しい姿を見ていると楽しくその辺りもこなしていきますよ。

　今年も家づくりを考えている多くの家族に接して、一緒に考えていくことになった家族や、そうではなかった家族ひとつひとつ丁寧に聞いていると、おしゃれな家だけではなく、断熱のこと、導線、耐震をよく耳にします。ご予算のこともありますので、ケイムプランは製品としての価値「導線」「耐震」「手入れのしやすさ」を優先して提案していきたいと思います。

「導線」

　家事をしないといけないのは、生活するために必ず発生することです。食事でも毎日外食や買ってきたものばかりでは、体調を保つことは難しいです。なので、温度差の少ない室内空間を提供していきたいと考えます。図面上は近くに配置してあってもこの寒さ、この時間しか作業できないでは、効率がグッと下がり導線をよくしたにもかかわらず、全く楽になっていないということが発生します。時代は全室をどう温めるかなのです。せっかく自分で所有する家を作ったのであれば、使えることが大切ですね。

「耐震」

　耐震に対しても、非常に関心を持った方が多く見えます。国も耐震等級という指針を示してくれているのでそれに準じた設計や計算をしている建物が多く目にしますし、そのこと自体は難しいことではないと考えています。では、何が違うのかというと、建物の本質である気温差をつけるということです。最近は築年数が経っていても基礎がベタ基礎といってコンクリートを一体でつくっている建築物も増えてきており、建物の歪みも少ないので、リノベーションをして住むという考えもふえてきており、その工事をする際に気にしているのは構造材が、雨の侵入や結露により傷んでいないかを確認することです。これは新築をしても同じことが言えるのですが、構造は水には弱いです。

　もう一度整理しますと、耐震基準を満たすことは安易になってきているが、それを維持することは水との戦いということです。

　雨漏りというのは、一瞬で構造体を腐食させるものではありません。そこに継続的に水が存在し続けることにより、体力を削られるのです。

リノベーションの仕事をしているとよくわかります。築30年の乾燥した木材は、固く、ビスもインパクトドライバーで施工してもなかなか入っていきません。

　KM PLANでは結露とどう付き合った家をつくるのか？結露も良し悪しを検証した建物をしていくことで、継続可能な耐震を提供していきたいです。

「手入れのしやすさ」

　ご存知かとは思いますが、日頃の手入れや、経年変化による手入れは必ず要ります。建築を設計する側で、お手伝いをできるのはその頻度と出来るということを作り出すことができます。

　例えば、外壁の塗り替えは「10年」なんてこと聞いたことありますでしょうか？一般的なことでは、そう言われていて、メーカーの塗料の質でもっと長くと提唱していますが、そもそも塗り替えというものは塗料の雨による腐食や日当たりによる経年変化で起きているものではなく、結露による水分保持のために腐食しているということです。どんなに塗料や外壁の材料が良くなってもそこは変えることはできません。計画的にどうするのかということを考えるだけで、その恩恵はオーナーさんに還元されるべきことなのです。

　お風呂のお手入れも一緒で出来ることと出来ないことが起きています。お風呂のスペースは当然水場ですので、濡れていることはよくあります。こういうスペースはなるべく早く乾燥させて上げることが長持ちの秘訣です。しかし毎回毎回水切りバーをかけて水分なんて切っていられません。そんなことも浴室暖房器なんて高級な物を入れたりしなくても解決はできています。

　結局のところ、継続可能というものはランニングコストがどれだけかかるかということなんですね。建物にかかる予算以外にもランニングコストが積み上がっていくと建物の設計ではなくて、ライフプランだったり、事業計画に大きく影響していきます。

　そんなことを2022年も安心して一緒に計画していきたいと思っている所存でございます。