「土地がある」にも種類があるを知る｜一宮市の工務店

9月も後半戦に入り、2022年もラストまであと３ヵ月少々、おかげさまで毎日楽しく「建築」をさせていただいております。

 

こんばんは、一宮市を中心にKM PLAN-ケイムプラン-というブランドで家づくりをしている工務店、Huney Hunt株式会社代表の堀野です。

今回は、家を建てる土地があるご家族に向けにブログを書きたいと思います。

 

仮に家を建てることが出来る土地がご夫婦どちらかのご実家にあるとして、そこに住んでも不便を感じなさそうであれば、新たに土地を購入するのではなく、その土地を有効に利用することを考えてみてもいいのではないかなと考えています。

資金計画をしてみた結果、「土地を購入するとなると確実にその後の暮らしがしんどくなりそう。」となるのであれば、一層ご実家の土地を利用するべきかなと個人的には思っています。

 

土地を購入する費用が必要なくなるとなれば、その分、別のことにお金を使うことも可能です。

例えば、お子さんの教育費用や、趣味、レジャー、旅行費用ですかね。

 

と、言っても、親の近くに住むかどうかということは、単純にお金だけの問題ではないと思うので、無理なら無理で、割り切って土地を買いましょう。笑

 

あくまで、土地を買うか買わないかによって、金銭的な負担が減るという話なので、

そうすることで、心理的な負担が重くなりそうな方は、今回はブログはスルーしてもらって大丈夫です。

 

✔どんな土地かで話は変わってくる

 

ということで、今回は、自分で土地を買わなくていいことを前提として話を進めていきたいと思いますが、

土地の状況次第では、そうする意味がない場合もあったりします。

 

例えば、実家近くの分譲地を親御さんがあなたのために購入してくれたとしたら、こんなラッキーなことはありませんよね。

 

水道は引き込まれている、加入金も払わなくていい、境界もはっきりしているとなれば言うことありません。

全くお金がいらないわけですからね。親御さんに感謝しましょう。

 

一方で、ご実家所有の倉庫や古い家屋が建っている土地を譲ってくれるとしたら、まず、その建物を解体しないといけません。更に、水道がそのまま使えない場合は、新たに水道を引き込む必要がある場合もあります。また、境界のブロックやコンクリートが傾いていたり、

強度的に問題がある場合などは、建て替えと同時にやり替える必要もあります。

また既設の建物を残しながらの工事となると、意外に現場を采配することができない建築屋さんは多くいます。

 

つまり、「土地を買わなくていい ＝ 全く土地にお金がかからない」というわけではないということですので、手放しで喜ぶのではなく、まずはこのような付帯工事に、多かれ少なかれお金が必要ということを理解しておきましょう。

 

さらに、田んぼや畑として利用している農地を譲ってくれる場合もあります。この場合、まずは家を建てる敷地の広さに注意が必要です。

 

土地の造成費用は、土地が広くなればなるほど高くなるのは至極当然です。とりわけ高いのが残土処分の費用です。農地（田んぼや畑）の場合、表土をすきとって別の種類の土を入れ直すため、そのすきとった土の処分をしなければいけません。（処分せずに改良するという方法もあります…）

 

また、残土処分費用だけでなく、新たに入れる土も、体積が増せば増すほど高くなるのは当然です。そして、土地の面積が広がれば、それに伴って隣地との境に新設する境界壁も長くなるので、その費用もより高くなってしまいます。また、外構工事の費用も、土地が広いほど高くなってしまいます。

 

この他、農地の場合は、水道が敷地に引き込まれてないため、水道引込工事をしないといけません。更に、農地を宅地に変えるためには、農地転用申請という許可申請を県や市に行う必要があります。その許可申請費用も別途で必要となります。また、宅地に変更できる面積が限られているため、制限を超える面積の農地の場合は分筆登記が必要になる場合もあります。

 

これらの費用を合わせると、近くの土地を買うのと変わらない、もしくは、買った方が安くなる場合もあったりします。

 

このように単純に土地があると言っても、その土地がどんな状況なのかによって、

必要な費用が大きく違ってくるので、そういった隠れた費用も忘れず予算計上しするようにしてくださいね。

 

土地はあるんだけど…というご家族は、一度住宅会社さんに相談してみて下さいね。

 

KM PLAN-ケイムプラン-では、ほぼ毎日個別で相談会を開催しています。

土地の有無に限らず、それぞれのご家族に応じたマイホーム計画のアドバイスをさせていただいております。