住みにくい家をつくりあげてしまう家づくりの間違った常識

　　住みやすい家にしたい…と願う気持ちとは裏腹に、実際に家を建てて住んでみると、思い描いていた暮らしと違う。そう感じてしまう方が多くおられます。

その結果、「家は3回建てないと満足できない。。」という結論に至ってしまいます。

確かに家づくりにも予算があるので100%満足のできる家を建てることは難しいかもしれません。しかし、家づくりをする前に「知らず知らずの間にうけいれてしまっている間違った常識がある」ということさえ知ることができれば、確実にその不満を大きく解消することができるはずです。

こんにちは、KM PLAN-ケイムプラン-の堀野です。愛知県内の西にいたり、東にいたり愛知県を堪能しているこの頃ですので、お店を開けるケースがふえてしまって申し訳ないと思っている…（byジャックバウアー）

さてさてお話を戻して…

✔️明るさ

　誰もがお家の中は明るくしたいと思うことでしょう。しかしながら、残念な事実ですが、せっかく新築したにもかかわらず朝から照明をつけないといけない家が多く存在します。というのも、丸見えを防ごうとして窓全てにカーテンをつけてしまっているからです。

明るさを優先すれば生活を周囲の人にさらけ出してしまうことになるし…

プライバシーを優先すれば薄暗い家になってしまうし…

実に多くのお家がこの2択のいずれかを選択せざる得なくなってしまっています。

明るさとプライバシーを両立することができる間取りづくり。これが本当に暮らしやすい家にするためには欠かせない要素になってくるわけです。

✔️風通し

続いて、明るさと同様に、多くの家で実現できていないことが風通しの良さです。

というのも、ほとんどの窓がカーテンが開けられないからです…

窓にもいくつか種類があり、その窓の使い分けによって上手に風をコントロールしましょう！ということを唱える方がいます。が、これは窓が開けられるということが大前提のうんちくです。

ご存知の通り、入り口が開けられていても出口が塞がっていては風の通り道が塞がれてしまっています。ですので、開けられる窓をつくるということが家づくりでは非常に大切なポイントになるというわけです。

✔️洗濯導線

洗濯導線も矛盾した提案をしている住宅会社さんが数多く存在します。給湯器の兼ね合いもあって、キッチンと洗面を近くにレイアウトにすることがここ最近の間取りの当たり前になっています。が、これだけを実現しても家事の時短もできなければ楽な導線が出来上がるわけではありません。

というものの、洗濯は洗い終わってから後の作業が重労働だからです。一番大変なのは水気を含んだ洗濯物の持ち運びです。それが勝手口から出たところであれば少し近くではありますが、わざわざスリッパに履き替えて何回も出入りしないといけなくなりますし、何より冬の寒い外で何分も作業しなくてはいけなくなります。

また、2階のベランダで洗濯を干すとなれば一番遠いところまで洗濯物を運ばなければいけなくなります。そして、取り込んだ洗濯物をまた一階におろしてこないといけません。

果たしてこれが家事動線に優れた家なのでしょうか？

ですので洗濯に関しては一連の作業全てが楽に行えることが前提とした間取りにしなければいけないというわけです。いろいろ考えないといけないですね〜

✔️リビング

さらに、多くの人がリビングは広くつくってすっきりとしたおしゃれな空間にしたい…と考えていると思いますが、これも裏腹に多くのおうちが入居半年後にはいつも片付かない雑然としたものだらけの狭苦しいリビングになってしまいます。

というのも必要な場所に収納が足りてないからです。

リビングに散らかるものは、大半が子供のものですが…我が家も

小さいうちは、おもちゃ、絵本、衣類であり、就学すると、これにランドセル、学校用品、文房具などが加わります。これらが片付けられる場所を一階にいておかないと、リビングはあっという間に散らかり放題になってしまいます。

ただ収納を多く作ればそれに連動して面積が増えることになるので、家のコストが上がってしまうことになります。ということは、コストを上げずにこの散らかりを解決するためにはどうすればいいのか？を間取りを作る時点で考える必要があります。

以上、4つの視点から思うことをお伝えさせていただきました。他にもあるのですがその話はまた今度に取っておきますね。

そういえば、僕は

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【今日よりもっといい明日を作ろう】

　未来を作るのは自分自身です。我々はお手伝いはできますが、最終結論は出せません。常の生活から一歩進んだ生活を提供してはじめて建築の力が、ためになったと思っております。「家づくりしたくなったら」ぜひお声掛けくださいね。

ケイムプラン　堀野兼司